去年
やったこと
- CTOを拝命
- SaaSの企画
- FOSS4G 2023 Prizrenでコソボへ、登壇した
- Software Designの連載
- 国内イベントでもやたらと登壇
- 自分のブランドとしてのドメインを取得してお遊びアプリを立てている
- OSSで出したものがけっこうウケる
- クラウドコンピューティングにちょっと詳しくなる
① CTOを拝命
なにかの間違いで執行役員CTOとなった(記事執筆時点で1年経過)。とはいっても、20人程度で受託開発をしている組織のCTOは、一般で言われるCTOとは責務や能力が結構違うと思う。「自分なんかザコですよ」と卑下するつもりはないが、一般的なエンジニアとしての技術力は世間のCTOには敵わないだろう。ただし地理空間情報分野で言えば、「チョットワカル」と言えるかもしれない。一方、責務はおそらくけっこう違っていて、私の場合は技術で組織を引っ張るというよりは、背中を押す(=底上げする)立場である。どちらが優れているとかいう議論ではない。これは規模や事業形態(受託or自社サ)というよりは、所属しているエンジニアの層や文化で変わってくるものと思う。前年から引き続きエンジニアリングマネージャーとして10名未満のチーム運営を兼務していて、どれだけこの役職にコミット出来たかというと、疑問符は1,2個つくかなぐらいの達成感である。2年目も引き続きの役職となる。
この1年を経て、1年前のいくつかの組織についての記事を読み返すと、恥ずかしくなる怪文書がそこにはあったので、消した…。自戒の意味では残すべきなのだろうが、間違って発掘してしまった方に迷惑なので、消した。過去を振り返って拙さを感じるのは成長の証かもしれない。
②SaaSの企画
思いつきの上に多少の論理を重ねた企画を軽い気持ちで提案してみたら「YOUやっちゃいなよ」となった。やった。色々あった。いわゆるフルスタックなエンジニアリングをすることになり技術力がついた。
③ FOSS4G 2023 Prizrenでコソボへ、登壇した
登壇した
有名なエンジニアと会えたりもした
④ Software Designの連載
位置エン本の出版をきっかけにお声がけいただいた。せっかくなので所属企業で希望者を募ったりしてみた。10回の連載で、特に問題なく全連載が終了した。入稿前データをもとにしたZenn本が読めるようになっている。
振り返ってみて、1回ずつに締め切りが設定されて遵守するのは各個人の責任である連載だからなんとかなったが、これが1冊の共著を作るとなると、希望者を募るというアプローチでは無理だなと思った。文脈を考慮して執筆しないとならないが、よっぽど余裕を持ったスケジュールにするか、前倒しで進めるような人が集まらないと、それがたぶん出来ない。そんなわけで感想としては共著は絶対むずかしい、みなさんどうやっているのだろう。
⑤ 国内イベントでもやたらと登壇
イベントは、会社がらみが8割、趣味2割という感じ。ただし発表内容は8割がた趣味。スライド作るのが速くなった。
⑥自分のブランドとしてのドメインを取得してお遊びアプリを立てている
このかっこいいドメイン。
タイルを配信したりしている。
月の表面・標高データは上記ドメイン下のタイルサーバーで配信。
また、chiitilerという私が盆栽のように開発しているタイルサーバーも稼働させていて、以下で見ることができる。
https://spatialty-io.github.io/chiitiler-demo/
多少のインフラ代は払っているが、安く済ませている。
- Cloudflare: 1000JPY
- AWS: 500JPY
これは楽しい!はやくやっておけばよかった!
⑦ OSSで出したものがけっこうウケる
なんの役に立つかわからんが面白いと思ったから作るのが楽しいし、案外ウケたりする
⑧ クラウドコンピューティングにちょっと詳しくなる
契機は②のSaaSを事実上ひとりで作らなければならなくなった時に必要に迫られて使ったことと、HonoをLambdaで動かしてキャッキャし始めたあたりだろうか。AWS Lambdaを中心にサーバーレス構成に傾倒したり、Cloudflareで遊んだり、そしてなんといってもコンテナイメージをAWS Lambdaで動かす遊びをずっとしてたりする。builders.flashに寄稿させていただいたりもした。
仕事で必要だったのでクラウドプラクティショナーも取った。自動車の免許の学科試験くらいの難易度。
終わりに
こう見るとなかなか濃厚な1年で、1年前を振り返って、エンジニアとして一番出来ることが増えた1年だったと思う。今年はどうなるかな。