iOS向けGeoJSONビューア「Vanilla GIS for iOS」リリース。使い方など
はじめに
大体1ヶ月間くらいかけて、タイトルのとおり「Vanilla GIS for iOS」を開発しリリースしました。
Vanilla GIS for iOSとは
コンセプト
Vanilla GISという名前は、以前に作ったWebアプリと同じ名前です。そのコンセプトは「シンプルでユーザーがカスタム出来る地図」であり、今回のアプリに関しても同様です。というわけで、使用技術等は全然違いますが同じコンセプトという事で同じ名前にしています。単純に、これが良いネーミングだと思っている事と、他の良いネーミングが思いつかなかった、という理由もあります。
apps.apple.com機能
- GeoJSONファイルの読み込み
- 読み込んだデータの表示方法の変更(色、透過度等)
- 各種設定値等の保存・読み込み
使用技術
- Swift
- mapbox-gl-native
- ColorSlider
スライダーで色を選択するUIをつくれる「Color Slider」 - Labo288
使い方
アプリをインストールすると、「Vanilla GIS」フォルダがiPhone内に作成されます。
中身は「geojsons」フォルダと「maps」フォルダです。 前者には読み込みたいGeoJsonファイルを格納しておきます。 後者には、「Vanilla GIS」が保存したマップデータが格納されます。
GeoJSONファイルの読み込み
「Vanilla GIS」の地図画面の下部には各機能のボタンを表示するツールバーがあります。 左端のボタンが「ファイルを開く」ボタンです。
すると、先ほど説明した「geojsons」フォルダの中身が表示されます。 地図に追加したいGeoJsonファイルを選択すれば追加されます。
色、透過度等の変更
ポリゴンデータを読み込みました。 続けて色や透過度を調整したい場合は左から2番目のボタンを使います。
レイヤー一覧が表示されます。 右側のEditをタップするとレイヤー編集画面に繊維します。 なおこの画面では、レイヤーの前後位置、表示非表示の切替も可能です。
また、ジオメトリタイプが「Point」である場合に限り、「ヒートマップモード」のオンオフが可能です。
各種設定値等の保存・読み込み
マップデータを保存する場合、右下のフロッピーボタンを使います。
ファイル名を聞かれるのでお好きな名前にしてください。
無事保存出来たら、「maps」フォルダに「.vgs」ファイルとして保存されます。 以後、アプリ起動後に当該ファイルを選択する事でマップを読み込む事が出来ます。
今後の予定
2019/11/4
ver1.1がリリースされました。
- 不具合を修正しました
- 縮尺表示を有効にしました
- 「使い方(Usage)」を追加しました
- ベースマップの変更に対応しました(国土地理院、MIERUNE)
バグフィックスに加え、以下の機能追加を予定しています。
国土地理院タイル以外のベースマップへの切り替え- GeoJsonファイル以外の読み込み(.shpファイルなど?)
- 「geojsons」フォルダ以外からのデータインポート
- 「.vgs」ファイルではなく汎用形式(GeoPackage?)での出力