Labo288

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ブリッジの弦溝(ノッチ)についての考察

2019/1/6 記事をリバイスしました。

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アコースティックギターは、弦をブリッジの穴に通して固定する

この円形の穴に、溝を掘ることがある

これは経年で削れた溝のようですが、最初から溝が掘ってあるギターもよくあります

エボニーがこんな風に経年で削れてしまうはずもないですしね

 

この溝を掘ることについての考えをまとめてみたいと思います

まあそんな長くないんですが、結論から言うと「弦がサドルをブリッジに押し付ける力が強くなりトップがより響くようになる」と勝手に決めつけています

以下図解

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えー、まずは、極めて理解しにくい図を書いてしまった事をお詫びいたします

この図で大事なのは「ここの角度!」と示している箇所です

弦溝がある方がこの角度が大きくなります

この角度が大きいとブリッジ方向への弦の張力のベクトルが大きくなり、結果としてサドルが強く押される、はず

サドルをブリッジへ強く押し付けた方が、当然、トップへ振動が伝わりやすくなり、音が良くなるのだろうと考えています

サドルが高い方が良い音で鳴る、という話は、要するに、上図で示した角度が大きくなり、サドルをより強く押し付ける事になるからという事だと思います

何事もバランスなので、現状が良い音ならばそのままにしておくのが良いと思いますが、サドルを低くしたら音が悪くなったなぁ、なんて時にはブリッジを削ってみると良いと思います

とにかくさっき紹介した角度を稼ぎましょう

 

新岡ギター教室というウェブサイト(すっごい参考になります)でもこの弦溝ーノッチについては考察されており、やはり溝がある方が音がよくなるという結論のようです

ジャンクのアコースティックギターを修理した話

僕の実家には納戸がある

玄関フードまでドアひとつであり、暖房もなにもなく、北海道の冬場は極めて寒い

僕の実家にはギターがたくさんある

当然使い物にならなくなってしまったものもある

そんなギターが数本、納戸に数年間放置されていたのだった

あるとき、納戸でそれらジャンクギターを見ていると、一本のギターのペグがGroverタイプのものであるとわかった

前に紹介したCat's Eyesのペグが貧弱だったので、どうせジャンクだからとそのギターから奪いとろうと思ったのだ

手にとってよく見ると、まあまあ作りがよい

ラベルを見てYAMAHAの「FG-300M」だとわかった

よくよく木を見てみると、トップ板がなんと単板であり、どうにか治せないかと考えてみた

 

こちらが問題のギターである

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このギターがジャンク行きになっていた理由は、ネックヒールの剥がれである

割と多い症例であり、ここが剥がれるとネックの角度に影響が出て楽器としての用を足さなくなるのだ

しかし、過酷な環境にあったにも関わらず、板が割れていたりもなかったので頑張って治すことにした

 

そもそもなぜヒールが剥がれてしまったのか…

その理由は「接着をほとんどしていなかったからだった」

ピッタリはめ込んで、多少接着されていたのである

しかし30年も経たずにあっさり壊れてしまうあたり、その考え方は間違っていたのだと思う

という訳で、ネックを少し叩くとすぐに外れた

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アコギの作り方はうっすらと知っていたが、ネックのジョイントが謎だった

こうして実際にバラすと勉強になります

 

とりあえず接着面に残った接着剤を除去して試しにはめ込んでみようとしたが、何故かうまくはまらない

木が狂ってしまったのであろう、当然である 極端な温度変化にひどい乾燥状態で保管放置していたのだから

という訳で、ネック側をひたすら削りました

どこが干渉してうまくはまらないのかわからなかったので、必要以上に削ってしまっていたと思う

しかし、接着が終わった段階でも0.2ミリくらい、浮いている

今思えばもうちょい削ればよかったとも思うがご愛嬌

 

で、ある程度ちゃんとはまるようになったら、接着剤を薄めることもせずに塗ったくり、なるべく奥まではまるように全力を込め押しこむ

フィンガーボードとトップ板の接着面をクランプで固定し、ヒールがサイド板に密着するように力を加えて放置

3時間くらいでだいたいくっついたかなぁって思ったのでライトゲージを張りました(思慮深い方なら1日置いてからエクストラライトを張るのでしょう…)

特に問題も起きず、リペア完了

サドルが無かったのでこの前削ったやつを使った

ナットも無かったのでこの前削りすぎてオシャカになったかと思われた牛骨ナットを設置してみたら良い具合だったので、成形して接着

 

で、弾いてみたところなかなかどうして良い音で鳴る…

当初はなんか気持ち悪い程ギラギラ感があったが、ブリッジの弦溝(ノッチというらしい)を掘ってやると非常にバランスのとれた音になった

Cat's Eyesはお役御免となり、今ではピックアップをつけてエレアコとしての役割を与えている

ジャンクのネットブックにLubuntuをインストールした話

僕は今実家で暮らしているのだが、最近は家の掃除が家族内で若干のブームとなっている

そんな折、発掘されたLenovo S10e

これはAtomプロセッサにDDR2 1GBRAMというスペックで、液晶サイズが10インチほどの、いわゆるネットブックと呼ばれるノートパソコンである

2008年発売で、当時はこのネットブックというのが非常に流行した(僕は買わなかったが)

価格が当時にしてはベラボーに安かったからである

タブレットの普及で今は見る影もない

 

こちらが問題のネットブック

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これを家族が2010年ごろに中古で買ったらしい

起動しなくなったから放置していたという話だが、なるほど、確かにOSを読み込まない

ハードに問題はなさそうなので、Linuxの軽量ディストリビューションをインストールしてみた

ちなみにこの記事はLinux機から書いています

 

使いやすくて軽量なディストリで調べ、LubuntuやXubuntu、あとはlinuxBeanが候補になった

Ubuntuは使ったことがあったし、Lubuntuが速いなんて話もあったのでLubuntuに決定

 

使ったイメージファイルは、非公式日本語化インストールディスクというもの

リンクを貼るのが面倒なので、ご存じない方は検索検索ぅ

 

OSディスクから起動した画面

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とりあえず、すぐにインストールしようとしたが、2回やっても2回ともインストールが途中で止まった

訳もわからず、とりあえずディスクからOSを起動し、HDDのパーティションを削除してまっさらな状態に(重要なデータもクソもないのでこの辺はサックリ決断)

その後、1度目はインストールが停止してしまったものの、以前よりは長く正常にインストール出来ていた

2度目でインストール成功!1度目との違いは定期的に操作して、スクリーンセーバーに移行しないようにしただけ(つまりなんで成功したかわからない)

 

というわけでデスクトップ画面

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起動終了は速い(Windowsとは大違い…)

ウェブ閲覧もそこそこいけて、Youtubeはまあまあ見れるがニコニコは重たくて見ていられない

昨今のウェブサイトはリッチ一辺倒なのは良くないと思う

マシンパワーが増大していてストレスがないとしても、過装飾もいいとこである Simple is best.

スクリーンショット右側のアプリケーションは「Geany」というエディタです

最近あんまりコードを書いていないのですが、とりあえず入れてます

軽いです、普通に使えます

 

という訳でジャンクネットブックにLinuxで第二の人生を与えよう企画でした